稲盛和夫さんの「京セラフィロソフィ」を読んで仕事のあり方を考える(書評)

おすすめ本

こんにちは、中小企業診断士合格までに10年もかかった男、ぶろのりです。

そして経営者でもないのに、経営者目線で仕事をした方が良いと思っている中間管理職の「ぶろのり」です。

今回は私の尊敬する偉大な経営者「稲盛和夫さん」のおすすめ本「京セラフィロソフィ」を読んで、仕事のあり方について感じたことをお伝えします。

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この記事はこんな方に読んでほしい

・中間管理職でリーダーシップを発揮したい

・仕事で判断に迷った時の判断基準を明確にしたい

・稲盛和夫さんが好きだ

ワルのり
ワルのり

中間管理職でも偉大な経営者の本は面白いもんな

稲盛和夫さんと京セラフィロソフィ

稲盛和夫さんはファインセラミックスの専門メーカー「京セラ」の創業者で世界的にも有名な経営者です。またKDDIの前身である第二電電の創業者でもあります。

78歳の時には経営破綻した日本航空の再建を無報酬で引き受け、リーダーシップを発揮して社員の意識改革に取り組みました。そして見事V字回復して再上場させた経営手腕の持ち主です。

無報酬って「利他の心」が凄すぎて尊敬しかありません。

ワルのり
ワルのり

凡人には無理な領域

この「京セラフィロソフィ」の考え方は日本航空の再建の際に取り組んだ「社員の意識改革」にも大きく影響していると考えられます。実際「JALフロソフィ」もあるようです。

フィロソフィって何?

「フィロソフィ」とは「哲学」という意味です。

哲学とは世界や人生などの根本原理を追求する学問なので、私なりに解釈すると

「フィロソフィ」=仕事や人生の指針=何のために仕事をするのか、何のために生きているのか

こんな感じでしょうか。事業計画などでは「事業理念」や「事業ビジョン」を掲げますが、それよりもっと深い考え方のような気がします。

とにかく私は「フィロソフィ」という言葉が気に入っています。最初はずっと「フロソフィ!」「フロソフィ!」とか言って間違って発音してたんですけどね。

ワルのり
ワルのり

「フロソフィ」って「お風呂好き」みたいに言うな。

人生・仕事の結果を導き出す計算式

稲盛和夫さんの考え方によく出てくるのが

「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」

京セラフィロソフィ|稲盛和夫

という計算式です。

年々難しくなっている「採用活動」を例にして勝手に自分なりに考えてみます。

まず「熱意」です。仕事をする上で「熱意」は非常に重要な要素です。例えば採用面接の場で就活生が「自分の大切にしている価値観は「熱意」です!」とか言ってきたらすごく好感を持ってしまいます。やっぱりやる気は大切ですよね。

次に「能力」。採用活動のポイントは「優秀な人材」を採用する。これに限ります。いまいちだけど、いい奴そうだから、育て方次第でなんとかなるか。

なりません。

もともとの「能力」が高ければ会社に貢献する確率は高く、能力が低ければ貢献度も低い。そう簡単に人は変わらないと冷徹な私は分析しています。

ワルのり
ワルのり

血も涙もない悪い奴だな、本当のワルのりだな

最後に「考え方」です。この「考え方」が一番重要ではないかと思います。「熱意」や「能力」がいくら高くても考え方が「悪(マイナス)」であると、

この計算式は掛け算なので、人生・仕事の結果は「大きく」マイナスになってしまいます。

仕事においては「熱意」「能力」が高く「考え方」もプラスであれば最高の人材です。

逆に「熱意」「能力」が高く「考え方」がマイナス(大悪党タイプ)であれば、相当やばい人材です。やる気もあって頭も良いけど、考え方が悪いので不正や横領をするかもしれません。実にうまく考えられた計算式だと思います。

周りの皆にも燃えてほしい時

新しいプロジェクトを始める際に、チームの協力を得たいとします。しかし中々チームの皆はやる気をだしてくれません。そんな時にとても考えさせられる言葉がありました。

自ら燃える

京セラフィロソフィ|稲盛和夫

何かを成し遂げようとする人は自ら情熱を燃やしています。やる気があって自ら燃えています。経営者のほとんどの方はそうだと思います。では雇われる側(サラリーマン)はどうでしょうか。

著書では、仕事において人間は①自燃性(じねんせい)②可燃性③不燃性の3つのタイプに分けられるとありました。

新しいプロジェクトを自分で考えて実現する。そのように自ら情熱を燃やしてるタイプは①自燃性です。

自燃性タイプが多い組織は強いと思います。

次に、自燃性の影響を受けて一緒に燃えてくれる人、このタイプは②可燃性です。

可燃性タイプは一緒になってプロジェクト成功のために燃えてくれます。良きチームメイトです。

最後に、新しいことが苦手で現状維持が大好き。冷めた人たち③不燃性です。

自燃性の人が一生懸命、熱意を持って協力を募っても不燃性の人達は全然、燃えてくれません。「だって燃えても給料一緒じゃん」て考え方です。そんな態度をとられると自燃性タイプとしては悲しいですよね。

職場でもメンバーが10人いれば、2(自燃性):6(可燃性):2(不燃性)くらいの割合でタイプに分かれていることが多いように感じます。

とにかく、自分が燃えるためには仕事を好きになる、明確な目標を持つことが重要だとされています。

可燃性や不燃性の人がどうしたら自燃性の考え方になってくれるのか。中間管理職のマネジメントの腕の見せ所ですね。

ポジのり
ポジのり

俺はポジのり、自燃性ぃ!

京セラフィロソフィの判断基準

仕事も人生も「判断(決断)」の連続だと思います。何か判断基準の拠り所になるものはないのでしょうか。京セラフィロソフィで稲盛和夫さんはこう説明しています。

私心のない判断を行う

京セラフィロソフィ|稲盛和夫

利他の心を判断基準とする

京セラフィロソフィ|稲盛和夫

私の解釈は、「何かを判断する時、少しでも自分本位な考えがあると判断を誤ってしまう」ということです。

特に大きな判断をする際は、例えば

「他人に良い人と思われたいためじゃないよな」

「目立ちたいためじゃないよな」

「凄いって言われたいためじゃないよな」

「いい恰好をしたいためじゃないよな」

「できる男と思われたいためじゃないよな」

とか、私心が入ってないか常に自問自答しながらものごとを判断することの大切さを学びました。

この考え方は日頃の仕事でとても役に立っています。先日も頼まれてもいないのに部下のために一肌脱いでやろうと思ったことがありました。

しかし、それは「良い上司でありたい」「他の上司とは俺は違うんだ」といった私心が入っていたことに気づいたのです。多分一肌脱いでいたら他の上司と摩擦が起きていたことでしょう。そして部下も別に喜ばなかったはずです。

やはり判断基準は「利他の心」なのです。

ワルのり
ワルのり

カッコつけなくて良かったな、稲盛さんに感謝しろ

以上、稲盛和夫さんの京セラフィロソフィを読んで、勝手に仕事のあり方を考えるでした。

稲盛和夫さんは他にも「生き方」や「燃える闘魂」など面白い著書がたくさんあります。再読した際はブログでご紹介したいと思います。

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