ITストラテジスト試験に興味をお持ちの皆さん、こんにちは!
中小企業診断士取得までに10年を捧げ、ITストラテジストは戦略的に2年で合格した(2025年度)最近調子に乗っている男「ぶろのり」です

人をイラつかせる才能があります
【偏差値71】の国家試験「ITストラテジスト」
資格難易度ランキング↓
ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも最も難しい国家試験の一つとされています
複数の情報処理技術者試験の難易度ランキングで、1位に挙げられていることが多いです

IPA(情報処理推進機構)の試験で最高峰!

それが言いたいだけ
しかし、そんな情報のせいで~
「難易度が高い」「合格率が低い」といった声を聞いて、受験をためらっていませんか?
確かにITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも最難関に位置付けられています。しかし、合格率や世間で言われる「偏差値」といった数字だけに惑わされず、試験の構造と各フェーズの合格率、そして自分に合わせた適切な勉強時間を見極めればそんなことありません!
今回は、ITストラテジスト試験の真の難易度を、最新の令和7年度試験データに基づき深掘りし、各試験区分の合格率、そして気になる勉強時間の目安について、徹底的に考察していきます

周りは誰もITストラテジストに興味が無いから、ブログを書く男
ITストラテジスト「合格率と偏差値」
1. 最新データから見るITストラテジスト試験の現状と全体の合格率
令和7年度(2025年度)ITストラテジスト試験の最終結果を見てみましょう
- 応募者数: 7,889人
- 受験者数: 5,586人
- 合格者数: 836人
- 合格率: 15.0%
このデータから、ITストラテジスト試験の全体の合格率は、例年通りの**約15%**という厳しい水準であることは分かります
最終的に合格を勝ち取れるのはごく一部です

しかし、まずは15%という数字に惑わされるなぁ!

それでも上位15%を嬉しがる男
2. 「偏差値」という表現の曖昧さ
ITストラテジスト試験の難易度を語る際に、「偏差値」という言葉が使われることがありますが、これは国家試験である情報処理技術者(IPA)試験に公式な偏差値が存在しないことを理解しておく必要があります
世間で言われる「偏差値」は、主に予備校や一部の学習機関が、他の難関資格と比較するために独自に設定した指標に過ぎません。例えば、「ITストラテジストは国家試験の中でも偏差値70クラスに相当する」といった表現を見かけますが、これはあくまで相対的な難易度を伝えるための比喩表現として捉えた方がよいです
重要なのは、試験で問われる知識とスキルが、実際のビジネスやIT業界においてどれだけ価値があるか、そして自身がそのスキルを習得できるかどうか、という点

ようするにIPAの偏差値は適当なんだぁ~

それでも偏差値71と言いたい男
ITストラテジスト試験の「真の難易度」各試験区分の合格率と対策
ITストラテジスト試験は、午前I、午前II、午後I、午後IIの4つの区分で構成されており、それぞれ異なる難しさと合格率があります
令和7年度春期試験の得点分布・評価ランク分布 をもとに、各試験区分の合格率を算出してみましょう
ちなみに情報処理技術者試験では、各試験区分で原則60点以上が合格基準となります
令和7年度:ITストラテジスト試験 得点分布・評価ランク分布↓

1. 午前I:最初の関門(合格率:約60.1%)だが実際の合格率は(約84.7%)
午前Iは、応用情報技術者試験合格者や、他の高度試験に合格している場合、2年間免除されます。この免除制度があるため、全体受験者の内、約6割は午前Ⅰを受けません
- 受験者数(合計): 2,030名 ※午前Ⅰ免除者(3,556名)
- 合格基準(60点以上)該当者数:
- 90点~100点: 7名
- 80点~89点: 115名
- 70点~79点: 403名
- 60点~69点: 651名
- 合計: 7 + 115 + 403 + 651 = 1,176名
午前Iの合格率は約60.1% となります(1,176名 ÷ 2,030名 × 100% ≒ 60.1%)
しかし、午前1免除者(3,556名)を足すと(1,177名+3,556名)÷5,586名(全体受験者)≒84.7%
したがって午前1の真の合格率(突破率)は「84.7%」となります
午前Iを受験する人は、免除対象外の層が主であるため、応用情報レベルの基礎固めが不十分な場合、ここでつまずく可能性もあります。最終的な合格者の多くは午前Iを免除していることを理解しておく必要があります。

午前1のふるいで落とされるのは、1割強のみ
- 勉強時間目安: 応用情報技術者試験レベルの知識がない場合、50~100時間程度。過去問演習を中心に、苦手分野を克服することが重要です

ぶろのりは「100時間」くらいやったよ(IT素人のため)
2. 午前II:専門知識の深堀り(合格率:約87.8%)
午前IIは、ITストラテジストとしての専門知識が問われる選択式問題です
- 受験者数(合計): 4,608名
- 合格基準(60点以上)該当者数:
- 90点~100点: 222名
- 80点~89点: 1,471名
- 70点~79点: 1,287名
- 60点~69点: 1,065名
- 合計: 222 + 1,471 + 1,287 + 1,065 = 4,045名
したがって、午前IIの合格率は約87.8% となります。(4,045名 ÷ 4,608名 × 100% ≒ 87.8%)
午前IIは専門性が高まりますが、令和7年度春期試験のデータでは比較的高い突破率を示しており、多くの受験者がクリアしていることがわかります。しかし、それでも約1割の受験者が基準点に達していないことには注意が必要です
では午前Ⅰと午前Ⅱの合格率を掛け合わせて突破率を計算してみましょう
84.7%(午前Ⅰ)×87.8%(午前Ⅱ)=74.3%(午前Ⅰ・午前Ⅱ突破率)

午前Ⅱ終了時点で、まだまだ7割以上の受験生が残っている
- 勉強時間目安: 10~50時間程度。過去問を徹底的に分析し、選択肢の一つ一つについてなぜ正解・不正解なのかを理解することが重要です。特に経営戦略やIT戦略に関する専門用語やフレームワークは重点的に学習しましょう

ぶろのりは「10時間」くらいやったよ(経営系は得意なため油断)
3. 午後I:記述式問題の壁(合格率:約62.0%)
午後Iは、与えられた事例問題に対して、設問文に沿って要点を記述する形式です
- 受験者数(合計): 3,993名
- 合格基準(60点以上)該当者数:
- 90点~100点: 25名
- 80点~89点: 263名
- 70点~79点: 933名
- 60点~69点: 1,253名
- 合計: 25 + 263 + 933 + 1,253 = 2,474名
したがって、午後Iの突破率は約62.0% となります。(2,474名 ÷ 3,993名 × 100% ≒ 62.0%)
午前IIを突破した層が午後Iに進むため、ここでかなりの受験者がふるいにかけられます。記述式であるため、単なる知識だけでなく、読解力、分析力、論理的思考力、そして表現力が問われる点が難しさのポイントです
では午前Ⅰと午前Ⅱ、午後Ⅰの合格率を掛け合わせて突破率を計算してみましょう
84.7%(午前Ⅰ)×87.8%(午前Ⅱ)×62.0%(午後Ⅰ)=46.1%(午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ突破率)

午後Ⅰ終了時点で、ついに5割弱にしぼられた!
- 勉強時間目安: 50~100時間程度。過去問演習が最も重要です。解答例を丸暗記するのではなく、なぜその解答になるのか、どういうプロセスで導き出すのかを理解することが肝要です。解答のポイントを整理し、簡潔にまとめる練習を繰り返しましょう

ぶろのりは「20時間」くらいやったよ(国語は得意なため)
4. 午後II:論述試験の最終関門(評価ランクA率:約33.9%)
ITストラテジスト試験の最大の難関が午後IIの論述試験です。午後Iを突破した受験者が午後IIに進みます
- 受験者数(合計): 2,466名
- 合格基準(評価ランクA)該当者数: 836名
したがって、午後II試験の評価ランクA(合格)に達した人の割合は、約33.9% となります。(836名 ÷ 2,466名 × 100% ≒ 33.9%)
午後IIは単なる知識の有無だけでなく、思考力、構成力、表現力、そして実務経験に裏打ちされた「引き出し」が総合的に試されるため、非常に厳しい関門となります。
では午前Ⅰと午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの合格率を掛け合わせて突破率を計算してみましょう
84.7%(午前Ⅰ)×87.8%(午前Ⅱ)×62.0%(午後Ⅰ)×33.9%(午後Ⅱ)≒ 15%(午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ突破率)
この数字は、午後Iまでを突破し、午後IIを受験した方の中での合格率を示しており、ITストラテジスト試験全体の最終合格者数とほぼ一致します。

午後Ⅱに進んだ時点で3人に1人は合格する(午後Ⅱ合格率33.9%)これが真の難易度だ
- 勉強時間目安: 100~200時間以上。論述対策はインプットだけでなく、実際に文章を書き、添削を受ける「アウトプット」が不可欠です。複数の過去問テーマで実際に論述を書き、採点基準を意識しながら改善を繰り返すことが重要です

ぶろのりは「50時間」くらいやったよ(そのほとんどがネタに迷う時間)
まとめ:数字に惑わされず、戦略的に挑もう!
ITストラテジスト試験は、令和7年度のデータを見てもわかる通り、全体の合格率が約15%という非常に難易度の高い試験です。しかし、各試験区分の特徴と難易度を理解し、自身の状況に合わせた戦略的な学習計画を立て、愚直に実行することで、合格は十分に目指せます
私が伝えたいことはこれです
午後Ⅱに進めば3人に1人は合格します
ITストラテジストの試験を受けた後「覚えていた論文ネタもしっかり書けず」「問題文・設問文の趣旨に沿えず」「字もぐちゃぐちゃで」「文字数もギリギリで」、これはもう合格確率2%だと自己分析しました
しかし午後Ⅱに進んでる自信があれば、もうその時点で「33.9%」だったのです

魚群並みの信頼度
今回ご紹介した最新のデータ、各区分の合格率・突破率、そして勉強時間の目安を参考に、ITストラテジスト試験合格への確かな一歩を踏み出してください。
以上、【ITストラテジストの真の難易度】合格率、偏差値、勉強時間に惑わされるな!でした

2年前は受験するのをひよっていた男
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