「FP1級」と「CFP」はとても人気がある取得です。またビジネスに限らず、一般の生活の中でも役に立つ知識を吸収することができます。
今回はその人気資格である「FP1級」と「CFP」の違いについて、筆者の実体験を踏まえ、「どちらの資格を取得した方が良いのか」「効率よく勉強する取得する方法はないのか」を検証していきたいと思います。
この記事はこんな方に読んでほしい
・FP2級(AFP)を取得して、次はFP1級(CFP)取得を考えている
・毎日忙しいので、できるだけコスパ良く勉強をしたい
・FP1級とCFPの違いがいまいちよく分からない
結論、CFPから取得しよう
最初に結論からお伝えします。両方の取得(ダブルライセンス)を考えている方は、CFPから取得するのが効率的な最短ルートです。
理由はFP1級の方が試験内容が難しいからです。そしてCFPを取得していると、裏ルートで謎の簡単なFP1級試験を受けれるからです。それでは詳しく見ていきましょう。
怪しいな、裏ルートって、裏金でも渡すのか
FP1級とCFPの違い
FP1級とCFPの難易度は同レベルの資格と呼ばれています。しかし全然違う資格です。違いを表にしてみました。
項目 | FP1級 | CFP |
---|---|---|
資格 | 国家試験 | 民間資格 |
実施団体 | 金財(きんざい) | 日本FP協会 |
維持費用 | なし | 高い |
取得後の手間 | なし | あり |
有効期限 | なし | 2年 |
まずFP1級は国家試験です。一生モノの資格と言っていいでしょう。対するCFPは民間資格で世界25か国・地域(2023年2月現在)で導入されている「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」です。
その他の「維持費用」「取得後の手間」「有効期限」を見てもFP1級の方がコスパが良いです。CFPの資格は2年の有効期限があり、取得後は資格を維持するために教育継続テストや研修(費用発生)が必要になります。
ちなみにCFPの更新費用は20,000円です。2年に1度、支払いをしないといけないので結構な出費になります。
前向きに考えればFPとしての専門性を高める仕組みがあるということでしょうか。
FP1級とCFPのダブルライセンスは魅力ですが費用が結構掛かりますね。人材育成に力を入れている企業は更新費用を負担してくれるかもしれません。
FP1級とCFPの試験内容の違い
FP1級は「学科試験」と「実技試験」で構成されています。FP1級ではこの「学科試験」が非常に難しいと言われています。
理由は試験範囲が広すぎて過去問やテキストで対策ができないからです。
FPの6科目である、
「A:ライフプランニングと資金計画」
「B:リスク管理」
「C:金融資産運用」
「D:タックスプランニング」
「E:不動産」
「F:相続・事業継承」
が全て詰まった試験問題を解けるようになるにはかなりの勉強時間が必要です。
FP1級を合格するには「600時間必要」と言われるわけです。(筆者はFP1級の学科試験は受けていません。)
そんなFP1級「学科試験」の合格率は10%前後です。
CFPは先ほどの6つの科目が独立した試験構成になっています。1科目ごとに合否が決まり、合格した場合は有効期限が存在しません(無限)!
↑ここが激熱ポイントです。例えば中小企業診断士の1次試験も科目ごとの試験ですが、2年で科目合格の権利は消滅してしまいます。
CFP試験は、合格した科目はもう勉強する必要がなく、次回からは不合格した科目だけに力を注げます。
一方で、FP1級は6科目一発勝負なので、合格するまで全教科を勉強する必要があります。
CFP試験の「科目合格」がある制度。これがFP1級よりCFPの方が難易度が低いと私が思う最大の理由です。
コツコツ1~2科目合格していけば、特別優秀でなくても、努力さえできれば合格できると言いきれます。
CFPの各科目の合格率は30%~40%程度です。一発で全ての科目を合格となるとFP1級と同難度の合格率になりそうですね。
お前、CFP6科目合格するのに3年ぐらいは、かかってたな。
FP1級の「実技試験」について
先ほどFP1級は「学科試験」と「実技試験」があるとお伝えしました。
この「実技試験」こそ、記事の冒頭で「CFPから取得しよう」と結論づけた最大のポイントです。
CFPは6科目を1つずつコツコツと合格すればそれで資格取得となります。一方でFP1級は「学科試験」のあとに「実技試験」が残されています。
FP1級の「学科試験」の難関を乗り越えた人が、晴れて「実技試験」に臨める訳ですが、なんとCFPに合格した人もFP1級の「実技試験」に挑戦できる権利がもらえているのです!
特にCFP取得の人向けのFP1級「実技試験」は、ビックリするほど簡単です。激熱!
直近の2022年9月実施1級FP技能検定実技試験(資産設計提案業務)の試験結果は、、、
合格率99.0%です。(誰でも受かる)
誰でもうかるぅ!!激熱試験!
これが記事の冒頭でお伝えしたCFP合格者だけに与えられた裏ルートです。(謎の簡単なFP1級試験)
引用:日本FP協会HPFP技能士の取得者数 及び 試験結果データ | 日本FP協会
受験申請者数1,213名 受験者数1,198名 合格者数1,186名 合格率99.0%(引用:日本FP協会HP)
昔、合格率99.0%の試験で落ちたの誰でしたっけ
私です。合格率ほぼ100%の試験でも舐めてはいけません。私は1回落ちてしまいました!(決して頭が良くないことを事実で証明、むしろ頭が悪い)。過去問だけは解いておいた方がいいです。
受験手数料はFP協会は20,000円(実技のみ)。1回で受からなければもったいない。
FP1級とCFPの違いと資格取得まとめ
日本FP協会のFP1級実技試験に1回落ちたことがある男「ぶろのり」です。記事を読んでいただいてありがとうございました。
何年かかろうとも、普通の人が落ちない試験に落ちたとしても、現実、私は「FP1級」と「CFP」のダブルライセンスを持つことができました。
FP1級は大変難関な試験です。この記事にあるように「CFP」→「FP1級実技試験(日本FP協会)」であれば、頭が悪くだらだら系男子でも、粘り強く努力すればダブルライセンスが可能です。
名刺に「FP1級」と「CFP」の両方を記載するとお客様や同業者からの信頼度も高まります。中小企業診断士は全然わかってもらえません。
CFPの勉強は、CFP資格標準テキスト(6科目)と過去問(6科目)だけでOKです。過去問を繰り返して勉強すれば合格できるはずです。合格をお祈りしています。
「CFP」→「FP1級実技試験(日本FP協会)」コスパ最高ぅ!
コメント