今回の【完結編】中小企業診断士に10年捧げた男の合格体験記10年目は「自叙伝」です。
現在、仕事や生活などでストレスを抱え、ピンチな状態に陥っている方はいませんか。
数年前の私はまさにそうでした。
この自叙伝を通じて、本当に「ピンチな時こそチャンス」であることをお伝えできればと思います。
人生最大のピンチ
1次試験の一週間前に「大病」が発覚!
独学10年目、順調に学びを重ね、1次試験に対して合格の手ごたえを感じていました。
一方で身体に異変を感じ、軽い気持ちで精密検査を受けることにしました。
結果・・・
手術しないと「生きられない」大きな病気になっていたことが判明しました。
(詳しい病名などはプライバシーの関係で省略します)
ショックでしたね。
今まで一度も入院や手術もしたことがなく、自分は健康だと思っていたのに。
突然、ヤバい病気になっていて手術しないと生きられない身体になっていたとは・・・
蒸し暑い8月の、1次試験一週間前のことでした。
家族に病気を報告して、一緒に食べに行ったラーメンが異常に不味かったことだけ覚えています。
結構、評価高い店なのに不味くてそれ以来一度も行ってないもんな。
何も解決しないまま「1次試験」を受ける
さらに精密検査で判明したヤバい病気の他に、もう一つ違う病気も併発していました。
そのため運動やダイエットをしてないのに半年で体重が5kg~6kgも減少していたのです。
何もしてないのに体重が激減した時は、本当にヤバいから皆さんも気をつけてください。
とにかく大きな病院への紹介状を書いてもらい、手術や治療の方針はそれから・・・
8月、そんな何も解決していない状態のまま、自分なりに1年間頑張った1次試験に臨んだのです。
1次試験の次の日、子供たちと一緒に恒例の自己採点を行いました。
7科目中3科目は前年度に合格していたため、残りは4科目です・・・
余裕で合格していました。
「苦節10年」やっと普通の人が2・3年で突破する1次試験に合格することができたのです。(その時点では自己採点のため多分合格)
10年間も1次試験だけ受け続ける鋼のメンタルぅ~
「白い巨塔の教授」手術決定!
1次試験の2週間後。
大きな病院の医師に会いました。
その日までに、自分の病気についてはかなり勉強しました。10年間費やした中小企業診断士の勉強以上に力をいれましたね、人生の勝負所ですから。
医師の話を聞いて、手術をすることを即決しました。
手術はもちろんリスクもありますが、ズバズバとネガティブ情報を言ってくれる医師で、とても信頼できそうだったこと、
また、自分で病気の知識を十分に深めていたことにより、決断に迷いはありませんでした。
「自分のコントロールできることに集中する」
私が大切にしている価値観の一つですが、
自分の力で解決できそうなことは全力で努力し、あとは考えない。
病気のことは全力で調べて最善の方法は自分で選択できます。
しかし手術は自分でコントロールできません。最新の技術と執刀医に任せるしかありません。
だから、あとは医師(白い巨塔に出てきそうな風格)に任せるだけです。
別の併発している病気次第で手術は延期になるようでしたが、とにかく方向性は決まりました。
そして、その時、逆境こそ燃える男は閃めいたのです。
この身体と精神状態で、中小企業診断士2次試験をストレートで受かったらカッコいいな。(病気で受けれるか分からんけど)
変な人の話です
「1次試験の合格通知」と「手術の延期」
9月の中旬に中小企業診断士1次試験の合格通知が届きました。
もう既に2次試験の勉強は進めてます。
むしろ、張り切って1次試験の次の日から勉強は開始していました。
10月、手術の延期が決定します。
なにかしらの数値が正常値まで戻らないため、このままの状態で手術すると命の危険があるためでした。
数値を正常にするためには薬を飲むしか方法はありません。
自分でコントロールできることは、薬を毎日決められた量を飲むだけです。あとは考える必要はありません。
集中すべきは、中小企業診断士2次試験!
生きてなかったら意味ないんですけど
無事に「2次試験」を受ける
11月、鬼門の「中小企業診断士2次試験」を無事に受けることができました。
1次試験から2次試験までは約2か月間しかありません。
その2か月間で費やした勉強時間は「200時間」。
(200時間÷60日=3.33・・、一日換算で平均3時間以上)
その時の身体と精神状態で、ようやりました。
今思えば、何か覚醒してましたね。
火事場の馬鹿力!へのツッパリはいらんですよ状態!
とにかく、中小企業診断士2次試験を受験し、出し切りました。
出し切るの最高ぅ~
「2次試験合格」と「10時間以上の大手術」
1月の中旬、待ちに待った中小企業診断士2次試験の合格発表をネットで確認しました。
結果は「合格」
最高に嬉しかったですね。
今後、自分がどうなるか分からないのに、
そんな時にアホみたいに一生懸命頑張って、
今まで10年かかっても全然かすりもしなかった試験に、なぜか合格する。
「逆境を楽しむ男」認定です。笑えてきました。
あとは1月末にある最後の口述試験(誰でも受かる)で長かった中小企業診断士の試験はおしまい。
そして口述試験の「次の日」に入院して延期になっていた手術、決行です。
白い巨塔の教授(医師)にも手術前に難しい試験を受けることは宣言してました。
だから「俺は合格したから、あとは教授任せたぜ」とビシッとセリフと決めてやりました。
手術は10時間以上かかり、手術後の壮絶な状態は省略しますが、
口述試験を含めた最後の中小企業診断士合格発表は病院のベットの上でネットで確認したのです。
白い巨塔からも変わった奴だと言われてたな
自叙伝(10年目)まとめ
私の中での「カッコいい男」は逆境に立った時に、頼れる前向きな男。
むしろ「その逆境を楽しむぐらいの力量を持った男」です。
そのため、今まで生きていた中で一番の逆境時に、何か今まで出来なかったことを楽しんでやってやろーと決めました。
それが今回はたまたま中小企業診断士試験だっただけで
実は何でも良かったのです。
単純に、親父のカッコいい姿を「家族」に見せるためだけでした。
子供たちに親父は人生の逆境時に、逆に力を発揮できる男であること、「生き様」を見せたかったんだと思います。
自分でコントロールできない手術のことばかり考えて、クヨクヨする姿を見せるのははダサいと思ったからかもしれません。
猛烈な勉強のおかげで手術の心配する時間はありませんでしたし、逆に家族とも公園で遊んだりしてリラックスして過ごすことができました。
現在も病気の後遺症はありますし、定期的な検診や投薬は続いています。(普段の生活問題なし)
しかし、いずれにしても人生観は少し変わりました。
何気ない日常が本当に幸せなんだな~ということを。
健康であることのありがたさ。自分で一人で食事やトイレができることのありがたさ。心配してくれる家族や同僚・友達のありがたさ。
今までただ漫然と生きてきたけど、普通に生活している中でもありがたいことが山ほどあることに気付かされました。
また同時に、目標を持って楽しく生きることの大切さも感じました。
やろうと決めれば「何でもできる」。
現在、仕事や生活などでストレスを抱え、ピンチな状態に陥っている方(逆境中)
自分のコントロールできることに集中してみはどうでしょうか。そうすればピンチはチャンスに変わるかもしれません。(他人や病気はコントロールできません。)
以上、「逆境を楽しむ」中小企業診断士取得に10年捧げた男の合格体験記「独学10年目」でした。
普通は逆境に立たなくても試験受かるわ!10年かからんわ!
最後に中小企業診断士に10年捧げた逆境を楽しむ男のおすすめテキストを下にまとめておきます。よかったら参考にしてください。
1次試験対策
【①まとめシート】
【②診断士ゼミナール】
2次試験対策
【③ふぞろいシリーズ】
【④事例Ⅳ(財務会計)全知識全ノウ】
コメント