中小企業診断士合格までに10年を捧げた、諦めの悪い男「ぶろのり」です。
今回のテーマは「科目合格は狙うな」です。
私は中小企業診断士「1次試験」通過までに「10年」もかかってしまいました(1次試験に!)。
こいつ以外で1次試験に10年もかかった男を俺は知らない。
中小企業診断士資格取得に向けて勉強中の方、挑戦予定の方へ。どうせなら確実に、そして効率よく合格したくありませんか。
私の失敗体験談(合格体験記)を反面教師とすることで効果的な合格ノウハウを手にしてもらえればと思います。
そこで、この記事では
- どうもやる気がでない
- 中々1次試験を突破できない
- 勉強を始めたけは良いけど勉強法に迷っている
という人向けに
実際の体験談をもとに合格のお役立ち情報を伝えようと思います。
それでは、中小企業診断士を合格するまでの10年間を1年ずつ振り返る連載企画の「第5回目」です。
1~4年目までの記事
5年目の実績(科目合格)
「経営情報システム」に科目合格しました!
やったじゃないかぁ~!からの~!
以上です。またもや1科目だけの合格です。
4年目に「企業経営理論」を科目合格しているため、これで合計2科目合格です。
この調子だと永久に1次試験ループ。
中小企業診断士1次試験の「科目合格」とは(復習)
中小企業診断士1次試験の科目合格とは、1次試験不合格者を対象に、各科目で60点以上(原則)の得点を取った人に対して科目合格を与える制度のことです。
科目合格の有効期限は、「2年間」です。
要するに、科目合格した「翌年」「翌々年」の試験まで科目合格は有効となります。2回チャンス!
逆に2回チャンスを逃せばリセーット!
中小企業診断士1次試験の合格基準
1次試験の合格基準も確認したいと思います。
- パターン① 7科目で合計420点以上必要。
- パターン② 科目免除で7科目受けない場合は総点数の60%以上必要。
- 上記①、②ともに1科目でも満点の40%未満のないこと。
上記の合格基準は、今回のテーマ「科目合格は狙うな」とも密接に関係しています。
だらだら受けてたら、一度に受かるわけないじゃん。
とにかく、5年目も1次試験を突破することなく、科目合格「1科目」の結果に終わりました。
【科目合格は狙うな】の理由
「苦手科目をカバーできなくなる」ため
ちびちび科目合格して無限ループにハマった私からのご伝言です。
結論からお伝えすると
「科目合格を狙う戦略はおすすめしません!」
理由は
からです。
1次試験に合格するためには平均60点が必要です。(7科目×60点=420点)
そのため、苦手科目で「40点」とっても得意科目で「80点」とって、7科目で平均60点を超えれば、1次試験の合格基準をクリアできます。
一方で合計が420点に届かず、科目合格して得意科目が免除になると、次の試験は苦手科目をカバーできない現象が起きてしまうのです。
7教科ありますから得意、不得意科目があるのは必然です。
「科目の合格率は年度によってばらつきがある」ため
下記の表は令和2年度から令和4年度の科目合格率です。
単位(%) | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 |
---|---|---|---|
経済学・経済政策 | 23.5 | 21.1 | 10.5 |
財務・会計 | 10.8 | 22.4 | 13.3 |
企業経営理論 | 19.4 | 34.8 | 17.3 |
運営管理 | 9.4 | 18.5 | 16.1 |
経営法務 | 12.0 | 12.8 | 26.9 |
経営情報システム | 28.7 | 10.6 | 18.5 |
中小企業経営・中小企業政策 | 16.4 | 7.1 | 10.9 |
私が9年目、10年目に受講した令和2年度、令和3年度でも合格率が10%前後の「地雷科目」が現れています。
実際、地雷科目になった科目は不合格していますし、地雷科目になってない年度で合格しています。
科目ごとの難易度もありますが、突然その年だけ合格率が著しく低くなる「地雷科目」は毎年どの科目がなるのかは分かりません。
但し2年連続で「地雷科目」になる可能性は低いと、私は仮説を立てています。理由は連続で地雷科目にならないように出題者側も面子をかけて努力してると思うからです。
よって科目を絞って受験すると「地雷科目」に当たった時、他の科目でカバーができず、リスクが高まることになります。
勉強してなければ全部地雷。
「科目合格を狙うな」のまとめ
- 得意な科目から科目合格してしまうと、苦手科目をカバーできない
- 地雷科目に当たった時に他の科目でカバーできない
以上の理由から、例え全く勉強していない科目であろうと「全科目受験」することを強くお勧めします。
実際、幼馴染のM男君はノー勉で合格した科目が2~3つ程あったはずです。地頭がいい人は1次試験はサクッと通過してしまうこともあります。
2日間の試験は修業ぅ~!楽しぃ~!
失敗体験談からの反面教師
私のように1年で1科目ずつ合格しても永久に1次試験を突破することはできません。
何が足りなかったか。それは
・目標を明確に数値化できていなかった
・真剣さ、行動量(勉強)が足りていなかった
からです。
目標を明確に数値化できていなかった
中小企業診断士取得を目指している方は「何年」で合格するかを決めた方が良いです。そうしないと私みたいに泥沼にはまります。
例えば具体的に「2年」と決めます。
そうすれば、中小企業診断士は合格までに「1,000時間」必要と言われてますので、1年で「500時間」→1か月で「42時間」→1日1.5時間と具体的に必要な勉強時間が分かります。
ゴールから逆算することは資格取得にしても日々の仕事でも非常に重要だと最近分かりました。
私みたいに期間も決めず、だらだらと勉強するのはおすすめしません。皆さんは期間を決めてください。
資格取得に挑戦することが目標になっていたのかなぁ~。だらだら。
真剣さ、行動量(勉強)が足りていなかった
中小企業診断士を目指している人って基本的に忙しくないですか。
仕事や家族の時間でいっぱいいっぱい、勉強する時間なんてなくないですか。
私は自分がそうだと思ってました。
特に30代から40代は仕事の責任も大きくなり夜遅くまで働くこともあります。
休日は家族や友人の用事を後回しにもできない。
だせ~
そうです。この考えはダサいんです。
言い訳して、中小企業診断士の資格取得に対して「真剣」に向き合ってません。
本気で取り組んで不合格するのを恐れているダサ男です。
真剣に中小企業診断士合格を目指すなら、周りの人にも理解してもらって、その期間全力で打ち込むべきでした。
私の反省は真剣さが足りず、行動量(勉強)を増やさなかったこと。
結局、凡人は行動量を増やす、要するに勉強量を増やすしかないのです。
つべこべ言わず努力せよ
独学5年目(6年前)のまとめ
中小企業診断士を目指して5年目。ようやく科目合格が2つになりました。
来年度に5科目合格すれば2次試験に進めます。しかし相変わらずTACの参考書の半分はピカピカのままです。
こんなことで合格できるのでしょうか。
この時、前向きな「ぶろのり」は、このぐらいの勉強量で2科目合格できたんだから、もう少し頑張ればいけるんじゃね。と思っていました。
中小企業診断士はそんなに甘くありません。まだまだ続く「合格するまでの10年間を1年ずつ振り返る連載企画」。
次回は1次試験突破なるか6年目(5年前)の記事をお楽しみください。
要するに、今回は中身のない、中だるみの年だったな。
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